イヌリンクリアランス 腎臓内科

イヌリンとは

イヌリンは、タマネギやゴボウなど多くの植物に含まれる分子量3,000~8,000の多糖類です。特にチコリ(日本名:菊苦菜・キクニガナ)の根に多く含まれています。身体の中に入れても、生体に対して何らかの作用を及ぼすことなく安定した物質のまま存在し、腎臓の糸球体という毛細血管のような動脈の壁からのみろ過され体外へ排出されるため、糸球体ろ過量を測定するのに適した物質です。
この特性をいかし、イヌリンを点滴で投与して血中と尿中のイヌリン濃度の変化を測定することで、糸球体の働きをより正確に評価することができます。イヌリンクリアランス検査

イヌリンクリアランス検査

イヌリンクリアランス検査は、下図のように行います。
まず、検査開始15分前に500mL、開始から45分後に180mLの水を飲んでいただきます。イヌリン溶解液(イヌリード注)をトータルで120分間 点滴します。この間に2度の採血と排尿(2回目は採尿)が必要になるため、患者さまは負担を感じられるかもしれません。

腎臓のクリアランス検査には様々な種類があります。クリアランスとは、腎臓が1分間に老廃物をろ過することができる血液量(浄化率)のことです。これを測定することによって、腎臓の排泄機能の状態を把握することができます。例えば、クレアチニン・クリアランス検査は、血中と尿中のクレアチニン量を測定して比較し、糸球体のろ過機能がどれくらいあるかを測定する検査ですが、糸球体の機能に限らず、糸球体に続く尿細管からの影響も受けてしまいます。
これに対し、イヌリンクリアランス検査では腎臓の糸球体の働きのみを評価することができるので、とても有用な検査であると言えます。

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